独占交渉権(Exclusive Negotiating Rights)

投稿日: 投稿者: M&A BASE

独占交渉権とは、M&Aにおいて譲渡企業が特定の譲受企業とのみ交渉を進める権利を指します。売り手は複数の買い手からの提案を受け付けるのではなく、あらかじめ選定した1社とのみ交渉を行うことができます。

これは交渉を限定し、他の買い手との情報共有を制限するための手法であり、独占的な交渉権を持つ買い手は競合他社に先んじて最終的な条件を決定することができます。

独占交渉権は交渉の効率化や取引の円滑化を図るために利用されることがありますが、売り手が適切な買い手を選定することが重要です。

独占的な交渉が進行中に、買い手が条件を変更する可能性もあるため、売り手は慎重に判断する必要があります。なお、独占交渉権の有無は交渉の進展や条件によって異なり、柔軟な対応が求められる点も特筆すべきです。